レディーガガお気に入りのトゥシューズ☆舘鼻則孝リ・シンク展
ストレスフリーでアンチエイジングを目指すレイリーナです。
表参道ヒルズで開催されていた「舘鼻則孝リ・シンク展」に行って来ました。
舘鼻則孝さんは現在32歳のアーティスト。
花魁の履く下駄をモチーフとした踵(かかと)の無い「ヒールレスシューズ」の作者で有名なんです。
舘鼻さんも会場にいらっしゃいましたがとっても知的で素敵な方でした。
何と!東京、新宿歌舞伎町の銭湯「歌舞伎湯」を経営されている家系で生まれ
鎌倉で育ったそう。そしてお母さまは人形作家だったとか。
これは日本古来の芸術にも精通されているはず。
東京藝術大学での卒業制作に取り組んでいた時に「新しい何か」を生み出すために
自分の「ルーツ」を見直し、そして生まれた「ヒールレスシューズ」が今回の展示。
正に「リ・シンク」から生まれた大作です。
それでは早速「NORITAKA TATEHANA」ワールドへ。
受付の方が聞く前に「お写真はご自由にどうぞ」と言ってくれて、こういう気配りも嬉しい。
まずは会場を入るとひときわ目をひくこちら。
育った土地、鎌倉での記憶をもとに制作された「カメリア・フォールズ」。
武士に馴染みのある「椿(カメリア)」を用いて日本独自の死生観を表現しているそう。
このように、両側には趣のある「椿」が展示されていました。
こちらは2016年3月に、仏カルティエ現代美術財団にて公演された、初の監督作品と
なった人形浄瑠璃文楽「ラブスーサイズ・オン・ザ・ブリッジ」。
花魁人形のためのお箸や下駄は七宝文様がエンボスされ皮革で作ったそう。
う〜ん・・なんか履いてみたくなる。
さてここでちょっと現代的な作品も。
3Dデータをもとにアクリルの塊から削り出された「フローズン・ブーツ」。
内包された形は一見すると別のものに見えるけれど、脚は単なるくり抜かれた
形でしかなく、多面的な表層によってキュビズム的な表情を・・。
(キュビズム・・パブロ・ピカソとジョルジュ・ブラックによって20世紀初頭に
創始された。いろいろな角度から見た物を一つの画面に収めた物。)
なるほど〜。現代では3Dも駆使してこんな作品にも出会える。。
ピカソが観たら驚くのだろうか。。
さて!お待たせしました! とっても楽しみにしていた作品。
「レディー・ポワント」
思わず「美しい〜 かわいい〜」と叫んでしまいました。
「今までに見た事がないくらいの背の高いトゥシューズ」という、レディー・ガガからの特別注文で制作された『レディー・ポアント』。
ひとつひとつ手仕事でクリスタルガラスを貼ったそう。
クラシックバレエ歴15年(ただし若かりし頃)の私は、「赤い靴」に憧れ。。
レッスン時はもちろんお決まりのピンク色のシューズだった。
今では趣味でやっているので、なんと!赤いシューズをチャコットで購入。
・・でも目立ちすぎてはけず・・眺めて楽しんでます。。
さてこちらの『レディー・ポアント』は、舘鼻則孝さんがレディー・ガガへの
クリスマスギフトとして制作。
ミュージックビデオにも登場しています。
真っ赤な靴・・なんてクリスマスにぴったり。
キラキラ光るこんな素敵なプレゼントもらってみたい!
そしてさらに!夢のあるこんな作品も!
こちらのお題は『シンデレラ』。
3Dテクニックを使用するきっかけとなった作品。
そして、こちらの作品は、実際に足をとおして履く事が出来るそう!
「履いてみたい!シンデレラになりたい!」そんな声もショーケースの中には
届かず・・束の間のシンデレラストーリーを妄想しただけに。。
さて、気分を直してここでちょっと休憩を。
あの虎屋さんの『トラヤカフェ・あんスタンド』とコラボレーションした茶屋が
ありました〜
表参道ヒルズB3Fのイベント会場内とは思えないほどの趣ある佇まい。
ここも舘鼻さんが監修したそうです。
そして受付で渡されたチケットで、こんな美味しい『あんペーストかき氷』をいただきました。
あんがやっぱり美味しい!このさっぱりとしている中にもコクがある『あん』に
とっても幸せ気分に浸っていました。。
そこへ何やら花魁ショーがあるとの声が・・。
花魁ショーをここで??・・と頭がハテナマークになっていたところ・・。
まさかの花魁練り歩きが・・・!!
美しい!本当にため息が出るくらい美しいです。
こちらはショーでの写真。なんとも艶かしく美しい〜。
でもやっぱり・・写真だけではなくちょっとその場の気分を・・という事で
ほんの少しですが動画でお届けします。
突然始まったので、準備が出来てなく、終わりが綺麗でないけれどご容赦を。
10分程度の演目を2幕演じてくれました。
綺麗だった〜 ちなみにこちらは『悋気の火の玉』の一部。
悋気(りんき)って・・??や・き・も・ちだそう。
現話は古典落語の演目の一つで、嫉妬の感情を苦笑とともに認めて茶化す落語だそう。
展示、茶屋、そして花魁ショーと、とても完成度の高い空間でした。
古典と現代の技術を組み合わせていく作風が、懐かしさと新鮮さが程よく重なり合って
とても心地よく癒されました。